パイプロイドの開発の裏には、開発者やデザイナーたちの
いろんな思いやドラマがあるのです
コトについて
京都・烏丸御池の交差点から路地を一本入ったところにパイプロイドのメーカー株式会社コトはあります。コトは任天堂を退職した故横井軍平氏によって設立されたエンターテインメント機器のメーカーです。横井氏の「枯れた技術の水平思考」は現在のコトにも受け継がれており、使い古された技術を使うことで誰もが購入できる手頃な価格を実現しながらも全く新しい製品を開発しています。そして、その代表的な製品がパイプロイドなのです。
デザイナー・角田 崇
パイプロイドの魅力はなんと言っても紙で作ったとは思えないその斬新でかわいらしいデザイン。そのデザインを行っているのが角田崇氏です。
角田氏は言います。
世の中のあらゆる素材は使い回しであり有限です。何かを創り出す代わりに、必ず何かが減っています。家を建てるには木が必要です。プラスチックを作るには石油が必要です。元の素材を再生不可能に破壊してしまうところから、創造は始まります。自分が創り出すものが、その素材を破壊して元に戻らなくしてしまってもなお価値のあるものと言えるのか。デザイナーは、そこにきちんと責任を持たなければいけないと思うのです。
つのだ たかし 1975年生まれ 京都市立芸術大学デザイン科卒 ㈱コトに入社後、ゲームデザイナーを経て、大人の工作インテリア「パイプロイド」を考案。09年に独立。「遊べる・飾れるインテリアトイ」をキーワードにtwelvetone名義で新たに制作をスタート。
■角田氏インタビュー■
パイプロイド開発時の角田氏のインタビュー記事をご覧いただけます。
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